#7 ハンドボール選手がウエイトトレーニングに取り組むべき5つの理由
こんにちは!
高校ハンドボール部のコーチをやりながら、社会人で選手としてもハンドボールをしている房です。
ヨーロッパの選手を見ていくと身長が高く(190cm〜)体重は重く(身長ー100〜90)とかなり身体が大きく、身体を大きくそして強くする必要があるなと常々思っています。
身長に関してはどうしようもない部分がありますので省きます。
R高校のT監督も「お前をでかくする事はできない。」と言っていますし・・・(笑)。
ですが身長以外で向上させられる部分はあります。そこを確実に向上させることができれば他の選手と差をつけることができるかもしれません!
というわけで今回は・・・
ハンドボール選手がウエイトトレーニングに取り組むべき5つの理由
についてです!
1.身体能力の向上
ウエイトトレーニングを行うことで身体能力が向上し、より速く走れるようになったり、より高くジャンプできるようになります。
ハンドボールで多く行われる動作に投げる・走る・跳ぶ・止まるがありますが、どの動作も関連する筋群の発揮する筋力が重要になります。
速く走れるのであれば・・・戻るDFを引き離しキーパーからボールを受けシュートまで持ち込めるかもしれません。
より高く跳べたら・・・DFの上からシュートを打てるようになりコースを自由に選択できるかもしれません。サイドの選手はシュート角度を大きく作ることができ、対空時間が延びよりキーパーを見ることができるようになります。
2.球速の向上
シュートに関わる筋群の筋力を上げることで球速が向上することが報告されています。
参考文献:The effect of maximum strength training on throwing velocity and muscle strength in female team-handball players.
球速は得点する上で非常に重要な要素の1つです。球速が速ければそれだけでもキーパーは止めづらくなります。9mラインから放たれたとして、キーパーがどこにボールがきたのか・どう止めるのかなどの判断するまでの時間が長くなるか短くなるか0.何秒の世界ですが重要になります。
3.フォームの改善
シュートやフェイントのフォームの改善をすることができるようになります。
シュート時にボールの高さが、「肩の高さ」なのか「頭より高い」のかでDFのブロックに当たるかどうかが変わります。より球速が上がるようなフォームに改善することもできます。肩周りの筋力・柔軟性が低い状態ではできないフォームもあり、無理やり投げてしまうの肩の怪我に繋がります。
例えばミケル・ハンセンのシュートフォームをやろう!という時にそれができる肩の状態でなければ真似する事はできませんし、怪我をします。実際に自分がそれで怪我をしてしばらくまともに投げることができませんでした・・・。ですが、ウエイトトレーニングをしている現在は痛みはなく自由に投げれるようになっています。
自分のシュートフォームの変化はInstagramに載せてありますので、一つの例として参考にしていただければ。
胴体がきっちりと安定することでフェイント中の姿勢が崩れなくなり、シュートへの移行がスムーズになったり切り返しが自由になる、接触されても崩れなくなるというメリットが考えられます。
4.体重の増加
筋力を上げるために筋肥大(筋肉量の増加)をさせることがあり、これにより体重が増えていきます。軽い身体よりも重い身体で接触した方が相手はより大きな力で対抗しなければならず、対抗できなければそのまま押し込んだり、守り切ることができる可能性が高いです。
ただし、脂肪ばかりが増えた体重の増加はパフォーマンスを下げる可能性があるので気をつけましょう。
5.スキルの向上・習得
身体能力が向上したからできるようになるというスキルや元々できていたことがより高いレベルで行えるようになる可能性が高まります。
シュートフォームを改善することでランニングシュートやブラインドシュートが打てるようになっる、もしくは球速が以前より速くなり実戦レベルになることも。
ジャンプ時の対空時間が長くなりキーパーやDFを観察する時間が増え、今まで打てなかったコースに打てるようになる・新しいシュート(例:逆スピン)が打てるようになるということが考えられます。
DFであればサイドステップでの移動速度・距離が向上し1対1についていけるようになることも考えられます。
以上、5つの理由でした。
大前提として練習をしなければいけないということになります。
ウエイトトレーニングで身体能力が向上したから競技パフォーマンスが向上するわけではありません。その身体能力を競技パフォーマンスの向上に繋げるためにも練習が必要なのです。
(トレーニング効果の転移)
練習時間を確保しつつハンドボールのパフォーマンスを向上に繋がるトレーニングをしたいという選手(高校、大学、社会人、プロ)やクラブチームからの連絡をお待ちしております!
静岡県内だけでなく、愛知・神奈川であれば条件次第では指導可能ですのでご相談ください。
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